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準三冠王じゅんさんかんおう

野球で、打率・本塁打・打点の主要3部門がそろってリーグ2位の打者を指す、ファンの間の呼び名。

最終更新 2026-09-05

三冠王のとなりにある言葉「打率も本塁打も打点も、ぜんぶ2位」1由来3部門すべて1位の「三冠王」に準じる、という野球ファンの呼び名。公式タイトルではない2広がり2026年9月3日、阪神の佐藤輝明が3部門1位・森下翔太が3部門2位の並びになりXで拡散3注意「2部門1位+1部門2位」の意味で使う人もいる。順位は日ごとに入れ替わる2005年9月には阪神の金本知憲もこう呼ばれていた
図1 準三冠王の要点。1位がひとつもないのに名前が付く、珍しい呼び名。
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この言葉、知ってた?

基本情報

読みじゅんさんかんおう
意味打率・本塁打・打点の主要3部門すべてでリーグ2位の打者。3部門すべて1位の「三冠王」に次ぐ、という言い方
成り立ち準(それに次ぐ)+三冠王。準優勝・準決勝の「準」と同じ使い方
広がった日2026年9月3日(木)。阪神タイガースの佐藤輝明選手が3部門すべて1位、同僚の森下翔太選手が3部門すべて2位という並びになり、Xで投稿が増えた
公式性日本野球機構(NPB)の公式タイトルでも記録用語でもない。ファンや書き手の呼び名で、表彰はない
注意「2部門で1位、残る1部門で2位」の意味で使う書き手もいる。順位はシーズン中に日々入れ替わるため、「その日時点の状態」を指す言葉

概要

2005/9Yahoo!知恵袋に「阪神の金本は準三冠王(打率、打点、ホームランがすべて2位)」という質問。この意味での使用が確認できる最も古い例のひとつ2026/8/3知恵袋に「準三冠王ってなんですか?いつからそんなことを言うようになったのですか?」という質問8/12阪神ファンの投稿に「どちらかが三冠王で、どちらかが全部2位の準三冠王になる可能性」。佐藤輝明と森下翔太の争いを指して9/2佐藤が3部門すべてでセ・リーグ首位に浮上(.320・32本・87打点)。森下は.304・31本・72打点で3部門すべて2位に9/3「三冠王と準三冠王が同じチームにいる」とXで投稿が急増。「準三冠王って何?初めて聞いた」の声も9/4NPB公式成績で森下の打点が3位に(2位は巨人のダルベック73打点)。「全部門2位」の形はいったん崩れる
図2 言葉の記録。20年前から使われ、2026年9月3日に広く知られた。
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準三冠王は、「三冠王」に「準」を付けた言葉です。野球の三冠王は、同じシーズンに首位打者・本塁打王・打点王の3つをひとりで取った打者のこと。準三冠王はその3部門ですべて2位に付けている打者を指します。1位がひとつもないので、公式にはどのタイトルも取っていません。NPBの記録や表彰にこの名前はなく、ファンや書き手が使う呼び名です。

この言葉が一気に広がったのは2026年9月3日(木)。前日9月2日の試合で阪神タイガースの佐藤輝明選手が打率・本塁打・打点の3部門すべてでセ・リーグの首位に浮上し(9月2日終了時点で打率.320・32本塁打・87打点)、同じ阪神の森下翔太選手が打率.304・31本塁打・72打点で3部門すべて2位という並びになったためです。Xでは「テルの三冠王より森下の準三冠王の方がレア」「三冠王と準三冠王が同じチームにいる異常事態」といった投稿が続き、同時に「準三冠王って何?初めて聞いた」「ダサい造語だ」という反応も出ました。NPBの公式成績(9月4日現在)では、佐藤選手が打率.324・34本塁打・91打点でいずれも1位、森下選手は打率.301と31本塁打が2位、打点は72で3位(2位は巨人のダルベック選手の73)です。つまり投稿が広がった翌日には、打点の順位が入れ替わって「全部門2位」の状態はいったん崩れています。準三冠王は、その日の順位表を見て言う言葉だと分かります。

言葉そのものは新しくありません。2005年9月23日のYahoo!知恵袋には「阪神の金本は準三冠王(打率、打点、ホームランがすべて2位)ですが、過去このような選手はいましたか」という質問があり、少なくとも20年前からこの意味で使われていました。ただし金本知憲選手の2005年の最終成績は、本塁打40本(2位)と125打点(2位)はそのままでしたが、打率は.327で3位(2位は中日の福留孝介選手の.328)に下がっています。シーズン途中で全部門2位でも、最後までその形が残るとは限らないのが、この言葉の実際です。

意味が1つに定まっていない点にも注意が必要です。文春オンラインの「文春野球コラム」では、書き手の紹介文に「首位打者と最多勝を獲得し、本塁打も2位で準三冠王」とあり、こちらは2部門で1位・1部門で2位という意味で使っています。2026年8月3日にYahoo!知恵袋に出た「準三冠王ってなんですか?いつからそんなことを言うようになったのですか?」という質問でも、回答は「公式用語ではない」「一般には使われていない」と割れていました。読むときは、その書き手がどちらの意味で使っているかを文脈で確かめる必要があります。

語の成り立ち

準(それに次ぐ)+三冠王(3部門すべて1位)準三冠王準優勝・準決勝の「準」。1位に次ぐ位置、つまり全部門2位。競馬の「三冠すべて2着」と同じ見立て
図3 語の成り立ち。「準」が付いた分だけ、順位が1つ下がる。
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「準」は準優勝・準決勝と同じで、1位や本番に次ぐ位置を表します。三冠王が3部門の1位を独占した打者なら、その「準」は3部門とも2位、という発想です。競馬でも同じ見立てがあり、2012年に牝馬三冠(桜花賞・オークス・秋華賞)をすべて2着で走ったヴィルシーナ(勝ち馬はいずれもジェンティルドンナ)が、9月3日の投稿で「三冠王と準三冠王の関係」の例として引き合いに出されました。

使われ方の実際

「テルの三冠王より森下の準三冠王の方がレア」2026年9月3日の投稿。三冠王より珍しいと持ち上げる型
「準三冠王ってくそみたいなダサい造語やな」同日。呼び名そのものに反発する型
「準三冠王って何w 初めて聞いたんやけど」同日。意味を尋ねる型。知らない人が多い言葉であることの表れ

使い手はプロ野球ファン、とくに阪神ファンが中心です。ほめ言葉として使う人と、皮肉や冗談として使う人の両方がいるのが特徴で、「三冠王と準三冠王を同じチームが抱える」という珍しさを楽しむ投稿と、「2位を集めて呼び名を付ける必要があるのか」と突き放す投稿が同じ日に並びました。

よくある誤解

×NPBの公式タイトルのひとつだ公式タイトルでも記録用語でもない。ファンや書き手の呼び名で、表彰はない×「二冠王」と同じ意味だ二冠王は3部門のうち2部門で1位を取ること。準三冠王(全部門2位の意味)には1位がひとつもない×意味は1つに決まっている「3部門すべて2位」が主だが、「2部門1位+1部門2位」の意味で使う書き手もいる。文脈で確かめる
図4 よくある誤解と実際。公式の言葉ではないため、意味にも幅がある。
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補足: 「史上◯人目の準三冠王」と数える投稿もあるが、公式記録ではないため決まった人数はない。2005年の金本知憲選手のように、9月時点で全部門2位でも最終成績では順位が動くことがある。

この現象はどこへ向かうか

この節は編集部の考察です。出典のある事実は上の節に分けています。

準三冠王が乗っている事象は、同じチームの2人が主要3部門の1位と2位を分け合っているという、2026年セ・リーグの打撃成績の形です。2005年に金本知憲選手が「準三冠王」と呼ばれたときは、1位は打率が青木宣親選手(ヤクルト)、本塁打が新井貴浩選手(広島)、打点が今岡誠選手(阪神)とばらけていました。今年は3部門とも1位が佐藤輝明選手で、2位に同じ阪神の森下翔太選手が並んだからこそ、「三冠王と準三冠王が同じチームにいる」という言い方が成立しています。

影響が最初に出るのはタイトル争いの見方です。残りのシーズンで注目されるのは、佐藤選手が3部門を守り切るかだけでなく、森下選手が本塁打や打点で佐藤選手を追い抜くか、あるいは9月4日にそうなったように巨人のダルベック選手ら他球団の打者が2位に入って「全部門2位」の形を崩すか、という2位の争いです。2位の順位は1位より入れ替わりやすく、準三冠王という言葉があることで、これまで見過ごされていた2位の動きが日ごとに話題になります。シーズン終了時に森下選手が3部門すべて2位で終われば、2005年の金本選手の例(最終は打率3位)とも違う結末として、この年の阪神の打線の記録に残るはずです。

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「準三冠王」の意味・図解の解説 https://zormeki.com/ja/words/jun-sankanou/

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出典

最終確認日: 2026-09-05

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