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接待芋掘りせったいいもほり

幼稚園や保育園の芋掘り行事で、子どもが必ず芋を掘り当てられるよう、大人が畑を事前に整えておくことを指す言葉。

最終更新 2026-08-29

芋掘り行事の舞台裏あの芋掘りは、大人が畑を整えた「接待」だった1由来わざと相手に勝たせる「接待ゴルフ」の接待を、園児の芋掘りに見立てた2広がりこども園の芋掘り動画と「埋めなおしてくれた大人たちのおかげ」という投稿から拡散(8/27〜)3注意だます話ではなく、安全と成功体験のための下準備。感謝の文脈で使われる土を掘り返す・根を切って埋め戻す——接待には段階がある
図1 接待芋掘りの要点。昔からある裏方仕事に名前が付いた。
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この言葉、知ってた?

基本情報

読みせったいいもほり
意味子どもが必ず芋を掘り当てられるよう、大人が畑を事前に整えておく芋掘りのこと。それを「接待ゴルフ」の接待に見立てた言い方
成り立ち接待(相手に花を持たせるお膳立て)+芋掘り。「接待ゴルフ」「接待麻雀」と同じ「接待◯◯」の型
広まったきっかけ2026年8月27日、認定こども園(北海道北広島市)が投稿した、園児が次々に芋を引き抜く動画。「事前に芋掘って根っこ取ってまた埋めなおしてくれた大人たちのおかげ」という引用投稿から一気に広まった
接待の中身土を掘り返して柔らかくする/根を切って芋だけを埋め直す/蔓ごと埋め直す/雑草を抜いておく——園児の年齢や畑によって程度はさまざま
表記ゆれ接待芋ほり・接待いもほり
注意保育・農業の正式な用語ではなく、俗な言い方

概要

8/27 夕方北海道北広島市の認定こども園が、園児が次々に芋を引き抜く動画をXに投稿8/27 深夜「事前に芋掘って根っこ取ってまた埋めなおしてくれた大人たちのおかげ」という引用投稿が拡散8/28Togetterまとめが公開。「あの芋掘りは接待だったのか」と気づく大人と、準備した側の証言が集まる8/29「言葉だけでかわいい」「初めて知った」の反応が続き、言葉として定着し始める
図2 広まりの記録。動画から一晩で「接待」の名前が行き渡った。
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耕されたふかふかの畑でエモワちゃんが蔓を引き、紫のサツマイモがスポッと抜けた瞬間の挿絵。そばに大人が置いた小さなスコップ

接待芋掘りは、幼稚園・保育園の芋掘り行事の「舞台裏」に付いた名前です。サツマイモは地中で根を張り、大人でもスコップなしでは簡単に抜けません。固い土・張った根・出てくる虫——幼児が本気の畑に挑めば、掘れないまま泣いて終わる子が出ます。そこで受け入れ側の農家や園の職員が、あらかじめ畑を整えておく。子どもたちは自分の力で「スポッ」と芋を引き抜き、収穫の喜びを味わって帰る——この段取りを、ビジネスの世界で相手に勝たせる「接待ゴルフ」に見立てたのがこの言葉です。

広まるきっかけは、北海道北広島市の認定こども園がXに投稿した、園児が次々に芋を引き抜いていく動画でした。これを引用した「事前に芋掘って根っこ取ってまた埋めなおしてくれた大人たちのおかげで、子どもたちは純粋に芋掘りを楽しんでるの幸せ空間」という投稿が拡散し、まとめ記事も作られると、「自分が子どもの頃の芋掘りも接待だったのか」と時を越えて気づく大人が続出しました。準備した側からも「農学部時代にセッティングをしていた」という証言が集まり、体験談が体験談を呼ぶ形で広まっています。

言葉の響きは皮肉めいていますが、実際の使われ方は正反対で、子どもの安全と成功体験のために裏で汗をかいた大人たちへの、感謝とほほえましさの言葉として流通しています。「言葉だけでかわいい」という反応が多いのもこの語の特徴です。

語の成り立ち

接待(勝たせるお膳立て)+芋掘り接待芋掘り接待ゴルフ・接待麻雀と同じ「接待◯◯」の型。接待される側だけが気づいていない構図まで重なる
図3 語の成り立ち。誰もが知る「接待」の一語が裏方仕事の名前になった。
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ビジネスの「接待」は、取引相手をもてなし、ゴルフや麻雀ではわざと相手に勝たせることもある——この「相手に花を持たせるお膳立て」という意味の接待を、芋掘りに持ち込んだ組み合わせです。接待する側は大人、接待される側は園児。「勝たせてもらっていることに本人だけが気づいていない」という接待ゴルフの構図が、そのまま芋掘りに重なるため、初見でも意味が通じます。

もともと農家や保育の現場では、行事の前に畑を整えること自体は普通に行われてきました。この言葉は新しいやり方を指すのではなく、昔からあった裏方仕事に、誰もが知る「接待」の一語で名前を付けたものです。

使われ方の実際

「うちの子の芋掘り、完全に接待芋掘りだったらしい」保護者が行事の舞台裏を知って使う型
「農学部時代、接待芋掘りのセッティングをしていました」準備する側だった人の思い出話の型
「私の芋掘りの成功体験、接待だったのか」自分の子ども時代を振り返って驚く型

特徴は、だまされていたと怒る人がほとんどいないことです。「大人になって知る優しい嘘」として、サンタクロースの話と並べて語る投稿も見られます。

よくある誤解

×子どもをだます悪い風習だ安全と成功体験のための下準備。感謝とほほえましさの文脈で使われている×どこの芋掘りも接待だ下準備をしない本気の芋掘りをする園・農園もある。程度も年齢や畑次第×保育や農業の正式用語だ俗な言い方。行事の案内などで使われる公式の言葉ではない
図4 よくある誤解と実際。
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補足: 蔓を引くと芋が土の中で折れたり、根が張って幼児の力では抜けなかったりするため、下準備は安全に収穫を体験させるための現実的な工夫でもある。

この現象はどこへ向かうか

この節は編集部の考察です。出典のある事実は上の節に分けています。

この言葉が乗っている事象は、子ども行事を支える大人の裏方仕事が、名前を得て見えるようになったことです。似た先例に「サンタクロースの正体」があります。親の演出だと知った大人が、怒るのではなく「自分もわが子にやってあげたい」と語り継ぐ——接待芋掘りへの反応もこれと同じ形をたどっており、驚きの投稿のすぐ隣に、準備した側の充実感の証言が並んでいます。

芋掘りの本番はこれからです。サツマイモの収穫期は9月から11月で、全国の幼稚園・保育園の芋掘り遠足や体験農園のシーズンが始まります。この秋は、行事の写真や動画にこの言葉が添えられ、保護者が畑の下準備の有無を話題にする場面が増えるはずです。一方で、まとめの中でも語られたとおり、下準備をしない「本気の芋掘り」をする園や農園も実在します。掘れない悔しさまで含めて体験と考えるか、成功体験を持ち帰らせるか——行事の設計の違いに、それを言い表す言葉が追いついた形です。

関連する言葉

動画・記事でこの言葉を紹介する方へ

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「接待芋掘り」の意味・図解の解説 https://zormeki.com/ja/words/settai-imohori/

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出典

最終確認日: 2026-08-29

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